
整骨院の集客|SNSと広告どちらに力を入れるのが正解?
整骨院の集客で「SNSと広告、どちらに力を入れればいいですか?」とよく聞かれます。どちらも効果的な手段ですが、それぞれにメリット・デメリットがあり、すべてを一人でこなすのは難しいのが現実です。
大切なのは、自分の今の状況をしっかり把握し、何をやるか・やらないかを見極めることです。本記事では、SNSと広告の特徴を比較しながら、あなたに合った選び方と活用法を解説します。
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集客の順番は間違えないように注意
多くの整骨院がPPC広告を活用していますが、成果が出ないからとSNSに切り替えるのはNGです。なぜなら、SNSは広告である程度成果を出せた人が次に取り組むべきものだからです。
広告で結果が出ない場合は、まず運用会社の見直しやホームページの改善、他の広告手法の検討をしましょう。この順番を間違えると、時間も労力も無駄になりかねないので注意してください。
広告集客のメリット・デメリット
広告は即効性のある集客手段ですが、使い方を間違えるとリスクもあります。まずはメリット・デメリットを正しく理解しておきましょう。
◎広告のメリット1:成果が出るまでが早い
広告最大の強みは「即効性」です。SNSは始めてから効果が出るまでに半年〜1年かかることが一般的ですが、広告なら早ければチラシ配布の翌日やPPC広告の運用開始から1〜2ヶ月で反応が出る こともあります。
「早く結果を出したい」「今すぐ新規を増やしたい」というフェーズでは、広告が非常に有効な手段となります。
◎広告のメリット2:外注できるから本業に集中できる
広告は運用を外注できる点も大きな利点です。実際にPPC広告を活用している整骨院でも、日々管理画面を見て調整している先生はほとんどいません。
広告をプロに任せることで、技術の向上や患者さんとの関係構築など、本来注力すべき仕事に時間を使えます。「手間をかけずに集客できる」という点では、広告は非常に合理的な手段です。
×広告のデメリット:止めた瞬間にゼロになる
一方で、広告の大きな弱点は「積み上がらない」ことです。たとえば、広告で今月30人集客できたとしても、来月広告を止めれば0人になるというのが現実でしょう。
資金投入をやめた途端に新規も止まるため、継続的なコストが常にかかるのが広告の宿命です。「即効性はあるが、資産にならない」――これが広告最大のデメリットといえます。
SNS集客のメリット・デメリット
SNSも集客において有効な手段の一つですが、性質は広告とはまったく異なります。特性を理解した上で、取り組むタイミングを見極めましょう。
◎SNSのメリット1:一度作ったものが“資産”として残る
SNS最大の魅力は「積み上がる」という点です。Instagramの投稿やYouTubeの動画は、運用を一時停止しても消えることはありません。
広告のように止めた瞬間に集客がゼロになることはなく、コンテンツが資産として残る のがSNSの強みです。もちろん、3年5年と放置すれば反応は落ちますが、コツコツ継続した内容が後々も効いてくるのは大きなメリット でしょう。
◎SNSのメリット2:レバレッジが効く(労力が変わらない)
SNSは「やること」が基本的に変わりません。YouTubeなら撮影・編集・アップロード、Instagramなら投稿・ストーリーズ・リール投稿…と、これらはフォロワーが10人でも1万人でも、労力は同じです。
つまり、初期の労力が後々大きなリターンを生む可能性がある=レバレッジが効くということ。時間をかけても“見返りの伸び代”がある点は、SNSならではの強みです。
×SNSのデメリット:成果が出るまでに時間がかかる
一方でSNSのデメリットは、「効果が出るまでにとにかく時間がかかる」点です。投稿を始めたからといって、明日・明後日に患者さんが急増するわけではありません。
少なくとも半年、場合によっては1年以上の長期戦で、トライ&エラーを重ねて育てていく必要があります。「今すぐ集客したい」という人にとっては、SNS単体では即効性が弱いというのが正直なところです。
SNSはいつから始めるべき?ベストなタイミングとは
SNS運用は中長期的な資産づくりに有効ですが、やみくもに始めても成果は出ません。
重要なのは「始めるべきタイミングを見極めること」。その判断軸を解説します。
広告で“最低限の集客”ができるようになってからSNSへ
開業初期や集客が急務な時期には、SNS運用は後回しにしましょう。名刺代わりの自己紹介動画程度ならアリですが、本格的に取り組むのは広告で土台ができてからがおすすめです。
「まずは広告で集客の流れを作り、SNSは中長期的な資産づくりとして活用する」
この順番を意識することで、無駄な労力を省きながら効率よく集客体制を整えられます。たとえば、月20〜30人の新規が広告から安定して来るようになったら、それがSNS運用のスタートラインです。
まずは「自分にとっての目標新規数」を決めよう
患者さんは「たくさん来てもらえた方がいい」と思いがちですが、1人治療院であれば、100人・200人も来院されても対応しきれません。
まずは「何人来たらOKか?」、目標新規数を明確に決めてください。その人数が広告だけで達成できるようになるまでは、SNSではなく、広告の改善に時間と労力を集中させましょう。
SNSも広告も…ではなく、今はどちらに集中すべきか?
よくある失敗例が「広告もSNSも中途半端に手を出して、どちらもうまくいかない」状態です。時間は誰にとっても1日24時間。限られた時間を分散させてしまうと、どちらも成果が出づらくなります。
PPC広告の運用代行会社とのやりとり、ホームページの改善、口コミの獲得など、広告で結果を出すためにもやることはたくさんあります。
だからこそ、SNSを始めるのは目標達成後にしましょう。そうすれば、頭も時間もSNSに集中できて、育てるスピードも上がります。
王道パターン:広告→SNS→広告費を徐々に減らす
おすすめの流れは以下の通りです。
- 広告だけで目標新規数を達成できるようにする
- SNS運用をスタートして、半年〜1年で育てていく
- SNSからも集客できるようになったら、徐々に広告費を減らしていく
最終的にSNSで安定集客し、広告費を最小限に抑えることができれば、利益率は大きく改善 します。
もちろん、SNSのアルゴリズム変更やアカウント停止などのリスクもあるため、広告費を完全にゼロにするのは非推奨ですが、“広告+SNS”のハイブリッド運用が、1人治療院にとって最も効率的で安定した集客モデルといえるでしょう。
まとめ
広告とSNS、どちらに力を入れるべきか迷ったときは、それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の状況に合わせて選ぶことが大切です。
今はSNS集客が注目されがちですが、広告だけで集客がしっかりできている治療院もまだまだ多く存在します。
まずは即効性のある広告で集客を安定させ、目標を達成したらSNSを育てていく。この流れが、1人治療院にとって最も現実的で再現性の高い王道の集客パターンです。
時代の流行や他人の成功事例に惑わされず、「今の自分にとって何が必要か?」を見極めて、正しい順序で集客に取り組んでいただければなと思います。
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